2023年9月4日
子どもたちと接していると、難しいことを、「ちょっとやってみようかな」と思うよりも、自分が出来ることを、「やりたい」「見せたい」と思うことが多いように見える。成績をつける先生や、試合に出れるメンバーを決めるスポーツのコーチなど、大人が評価する立場にいると思えば、出来ることを見せつけるのが、自分の評価を上げる方法として、大切なことになってしまうんだろう。でも自分自身に矢印を向け、「自分がどれだけ成長できるか」を考えると、「既に自分の実力で出来ることを何度もやる」ことよりも、「できないことに挑戦してみる」方が成長にはつながるだろう。
言葉で伝える専門家、コピーライターとして活躍していた糸井重里さんが、ある有名な写真家がまだ無名だった頃を思い返してこう語っていた。
やっぱり、ほんとになにかをしたいっていう人は、ああいうふうに、ジタバタするんだよ。
黄昏
何かを求めて、その時の実力ではできないようなことに挑戦して、じたばたともがきながら、少しずつできるようになっていき、最終的に何者かになっていく。そう思うと、じたばたしている人を応援したくなるし、現状「どれだけできるか」を評価するのではなく、成長するために「どれだけじたばたと挑戦できているか」を評価してあげた方が、長期的には「正しい評価」になるんじゃないかなと上の一文を見て感じている。
子どもたちがどんどん挑戦して、たくさんじたばたできる場所にしていきたい。