2023年9月4日
子どものなりたい職業として近年「YouTuber」が上位に選ばれている。トップYouTuberと言われるHIKAKINが1年間で生み出す収入は、会社員の生涯年収をも超えるとは夢がある。私たち親世代は野球やサッカーなどのプロスポーツ選手が上位だった。プロスポーツ選手として昨年大活躍した大谷翔平選手の年棒は550万ドル(約6億2700万円)だそうだ。
得られる収入は、「他人を喜ばせた総和」だと私は考えている。「どれだけ多くの人をどれだけ深く喜ばせたか」が金銭で表れる。YouTuberやプロスポーツ選手が得る収入に眉をひそめる人も多いと思うが、「普通の人たち」は彼ら彼女らほど多くの人たちを喜ばせてはいないだろう。
沢山の人で賑わい売り切れも出てしまう近所で人気のパン屋さんは、作る個数を増やせばもっと多くの人を喜ばせられる。そこのパンを食べたいけど遠くて食べられない人のいる場所にお店を増やせば、今まで食べられなかった人たちを喜ばせられる。
もっと深く喜ばせるためには、パンの種類や焼き方、材料を変えてみたりしてもっと美味しくする。どんな材料をどんな意図で使っているかを説明すれば、また違った味わいになるかもしれない。
「お金を稼ぐ」と言ってしまうと、その活動が何のために行われているか見えづらくなる。「喜ばせる」ならば、小学生でも見えてくる部分が違うのではないだろうか。子どもMBAクラスでは、そんな風に経済活動を子どもたちにも分かりやすく伝えられるようにしていきたい。