2023年9月4日
あるアメリカの博士課程の学生が「先延ばしをすることはオリジナリティにつながるのでは」という仮説を実験で証明する。
無作為に選んだ被験者に課題を与え、その間にコンピューターゲームをさせて先延ばしにさせたところ第三者評価で先延ばしにした被験者はそうでない被験者より28%も創造性が高いと評価される。
実社会でも、ある家具店の調査で、いつも先延ばしにする従業員は、より多くの時間を思考することに費やしており、上司からは創造性の高さを評価されていた。
皆さんも思い当たることがあるかもしれないが、何か答えのない様な課題にぶつかり、なかなか思ったようなアイデアが出ずにモヤモヤして日常を過ごす。そんな時に普段思いもよらないようなきっかけから解決につながるアイデアが出たことはないだろうか?
これは頭の片隅に課題を置くことで色々な可能性を探索することができることからなのではとされている。一般的に先延ばしとみられてしまう行為が実は探索行動につながると思うと面白い。
先延ばしにすることはあまり良いことだという印象は無いし、「やった方が良いのでは」と親が思うことを子どもがなかなかやらずにヤキモキする時もあると思う。
「~やった方が良いんじゃない?」なんて急かすように声掛けをしようと考えるかもしれない。
でも先延ばしにすることで子どもは創造性を上げようと頭の中が動いているのかもと少し見守る時も大切なのかもしれない。
ただ注意が必要なのは、先延ばしの効用は、意識的に解決をしようとしているような時でないと発揮されないようだ。
恐らくテスト前などやらなければいけないことが分かっている時に勉強に取り掛からずに机を片づけたりしている時にテストに対する創造性は高められていない。他の創造性は高められているかもしれないが・・・