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面白がる

まだ会社に入社して数年だった時の上司の「アイデア」に対する姿勢がとても印象深かった。当時実現がかなり難しい目標を達成しようと、チームの皆で色々なアイデア出しをする機会があった。最初はすぐ実行できそうなアイデアから始まるが、アイデアも出尽くして、僕らのような若手が少しずつふざけだした。

実行が難しいアイデアにどんどん進んでいき、ある若手が「宇宙で売るっていうのはどうですかね?」とふざけて言った。全ての意見に、「なるほどそれはこうしたらできるかもね」など何らかのポジティブな反応を返していたその上司をみんなが見つめる。宇宙という意見に「さすがにそれはまずいんじゃ?」という空気が流れた。

「なるほど、宇宙かぁ。宇宙ということはこの商品のカテゴリーだと、〇〇という要素が必要になるよね。その要素を持っているこの商品なら、宇宙関連のこういった施設にアプローチできるかもしれない。」

結局ふざけて言った「宇宙で売る」というアイデアさえ、建設的なものに変わった。この時にアイデアは、見る人の視点で良いものにも悪いものにも変わるということを痛感した。

子どものアイデアは、大人から見ると「くだらない、浅い」といった印象になってしまうかもしれない。ただあの時の上司のように、別の視点でそのアイデアを「広げる」ことは可能だと思う。ただひたすらに経験がある大人として現実的な意見を出すより、「面白がって」子どものアイデアを広げていける大人でありたいと思う。

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