できること、できないこと

世の中には「できないこと」が沢山ある。
Amazon創業者のジェフ・ベゾスが宇宙に行く。「宇宙に行くためのロケットを作る」なんて一国を挙げて開発するもので、ほとんどの人には「できないこと」なんだと思っていた。

もちろん難しいことなんだろうけど実際にロケットを作っている植松さんによると、ロケットを軽くするための特殊なプラスチックは「ホームセンター」で買えて、人工衛星の傾きを感知する精密なセンサーは「ゲーム機のコントローラーに入っているセンサーの方が高性能」なのではとおっしゃっている。
疑り深い自分は、この話を聞いてすぐGoogleで検索する。そうするとデンマークのアマチュア集団が10年も前にほとんどの部品をホームセンターで揃えたというロケットを打ち上げている。本当にホームセンターに行けば、ロケットの材料が揃うのだ。

植松さんは他にも子どもの頃に読んでいた『よく飛ぶ紙飛行機集』のおかげで今ロケットと飛行機が作れるそうだ。紙飛行機も飛行機も飛ぶときの理論は同じということだ。

今はインターネット上で色々な国の色々な情報にアクセスできる。そしてAIや携帯電話の進化に代表されるように、技術の進歩は凄まじい。デンマークのアマチュア集団が10年前にホームセンターで揃えた部品より高精度の物が今はホームセンターでも手に入るだろう。

小学生でもその気になれば、僕たち大人が「できないこと」だと思っていたことを軽々と飛び越えて「できること」にできてしまう時代だと考えるとワクワクする。