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成長の種

ある経済学者が顧客サービスについての調査を行ったところ、「使っているネットブラウザの違いで、顧客満足度、欠勤率、売上に差が出る」ということを発見した。
これはネットブラウザが効率の違いを産み出しているのかと考えてしまうかもしれないが、ブラウザそのものの違いというより既にパソコンにインストールされているブラウザ(WindowsのインターネットエクスプローラーやMacのサファリ)を使うのではなく、「より良い選択肢が無いかを探す自発性」が違いを産み出しているそうだ。

この調査では「自発性」という結論に至るまでに、テクノロジーを使いこなせる能力が優位に働いている可能性も検証したそうだが、テクノロジーに関する知識には差異が見られなかった。
現在知識があるかよりも、現状からどれだけ成長(改善)しようとするかの姿勢が重要だというのはとても興味深く、子ども達の可能性にも勇気が湧く。と同時に同じ環境に置かれても、成長しようと何かに手を伸ばそうとするか、現状を維持しようとするかで大きな差が産まれていくというのは恐ろしい気もする。
現状を維持している人は、もしかすると可能性が見えていないだけかもしれないからだ。
高校時代、あまり自主練習をしないのに、技術が高く羨ましい同級生がいた。自分は「なぜ自主練習もしていないのに、あいつの方が上手いんだ。自分の方が練習しているのに。」とコーチに愚痴ったことがあった。
自分の自主練習での努力を認めてもらおうと内心思いながら聞いたことを覚えている。
その時コーチから返ってきた言葉は「あいつ自主練習はあまりしていないかもしれないけど、練習の合間にずーっとボール触っているの気付いてる?」そう言われてその選手の練習中の動きを見ると確かに休憩時間もずーっとボールに触れている。そうやってボールコントロールに費やした時間は、自分が自主練習という誰にでも見える形で行う時間よりも積み重ねると長いだろう。
このコーチからの言葉は社会人になって、仕事をするようになっても「自分には見えていないだけで現状を変えるきっかけは無いか?」と色々な場面で思い出す。

少し違う視点で見るだけで、成長のきっかけはある。でもなかなか気付けない。この場所が子ども達がこれまで気付かなかった色々な成長の種に気付ける場所になるようにしていきたい。

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