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あいまいさ

前職で、ある取締役に対して「言っていることがあいまいで良く分からない。なぜどうとでも取れるような概念的な言い方しかしないのか。」と思っていた時期があった。いつも「この人自分の中に答えなんてないのに問いかけているんじゃないか。」と多少イライラしながら話をしていた覚えがある。

この取締役だけでなく、会社で語られる創業家の方たちの言葉も、「捉え方によっては色々な意味になる」ような言葉が多く、結果的に部署間ですれ違いを生むようなことにもなることがあって、「なぜもっと具体的な言葉を使わないのか。経営層になると現場のことが見えづらくなるからなのだろうか。」と思っていた。

この「あいまいさ」についてはなんとなく頭の中に残っていたのだが、子ども達と接するようになり、少しだけ納得するようになった。「具体的な指示」だと子ども達は自分の頭で咀嚼することなく、ただ従ってしまうことがある。あいまいに、その子が一旦考えなければいけないような言葉にすると、解釈に幅が出てしまうことはあるが、少なくとも言われたことを自分の頭のフィルターにかけてもらうことはできるように思える。

もしかするとその取締役は本当に自分の答えもなく、ただ適当に煙に巻こうとしていただけという可能性も無くはないが、僕の「頭の中に引っ掛かり」を作ってくれたことは確かだ。

子ども達に全てのことを教えることは不可能だ。でも自分の頭でしっかり考えられるような「色々な引っ掛かり」を残すのを大切にするように心掛けていきたい。

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