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仲良しグループ

サッカーの練習で何人かのグループに分ける時がある。子ども達にグループ分けをしてもらうと、仲良し同士でグループを作ることが多い。大人でも気の合う仲良し同士で固まるのは良く見られる光景だと思う。多分本能に基づくのだろうが、米コロンビア・ビジネス・スクールの研究によると集団としては、仲良しグループよりも、混ざり合ったグループの方が優秀なようだ。

この研究では半数が友人のみのグループに、もう一方のグループには社会的背景も視点も異なる赤の他人を混ぜた。子ども達のサッカーでいう「仲良しグループ」と新入部員(あるいはあまり仲良くない友達)が含まれている「ギスギスグループ」だろうか。
この2種類のグループのどちらが高い正解率を上げるかという課題に取り組んだ。「ギスギスグループ」の話し合いは、反対意見も多く、話し合うのは大変で、自分たちの答えには自信を持てないでいた。反対に「仲良しグループ」は気持ちよく話し合いができ、自分たちの答えに自信を持っていた。
しかし結果は、「仲良しグループ」の正解率は54%、「ギスギスグループ」の正解率は75%と「仲良しグループ」を上回った。

気持ち良く話し合えた「仲良しグループ」はみな似たような視点で同意し合うことが多く、盲点に気付くことが無かった。一方「ギスギスグループ」は、反対意見が多く出たことからも分かるように多角的に話し合いができていたというのが差が出た理由だそうだ。

子ども達はきっと本能に基づき、「仲良しグループ」を作りたがる。大人が意識的に多様性を作るように心がけたい。そしてこの研究に表れたように、仲の良い友達が言うことだけじゃなく、ちょっと意見の合わない友達からも「良いヒント」をもらえるということを体感できるような機会を作れるようにしていきたい。

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