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サッカーを続ける意義

年度が変わる時は、色々と子どもたちの習慣にも変化が起きる。自分がお手伝いしているサッカークラブでも、辞めるという話をいくつか聞いた。ずっとサッカーをし続けて、今もサッカーに関わっている自分には少し寂しく響いてしまう。

自分たち親世代が子どもの頃より、経済も不安定で、変化も早く、先を見通すのが難しい世界になっている。こんな時代だからこそ、子どもたちには、何か役に立ちそうな技術をいち早く身に付けて欲しいと願い、スポーツのような習い事は続ける意義が問われてしまっている気がする。プロスポーツ選手を目指す子ども以外は、身体も疲れるし、将来直接役に立つような技術は身につかないと感じて他の習い事に集中するのだろうか。

スポーツは脳に良いからという話もあるが、特にサッカーは社会に出る準備として適していると思ってしまうのは、サッカー好きのバイアスがかかってしまっているからだろうか。サッカーのように手よりも不器用な足でボールを扱い、22人が1つのボールを追うこともあり状況が瞬く間に変化する不確実性が高いスポーツは、現代社会との共通点も多い。

足の速さなど身体能力や、体格は絶対的な違いを生み出す要素にはならず、工夫次第で活躍できる。ポジショニングなど予測や考える力が優位性を生み出すという面白いスポーツで、相手も含めて22人でやるので、他のチームメイトや相手チームがどういう力があるかなど特徴を考えなければない部分も、社会に出る前の予行演習として良いものだと思う。

こんな社会に出て役に立つかという話ではなく、本当は「好きだから、楽しいから」というのが重要なんだろう。好きで上達しようとすると自分から考える。本気でやると上手くいかないと悔しくなるし、悔しいことがあればまた工夫する。サッカーだけじゃなくて他の事でもそんな形で熱中できれば本当は良いのだろう。自分が経験していないだけで他にも熱中できるようなことは沢山あるはずだ。役に立つかどうかは後から考えるとして小学生が熱中できることを見つけられるようなサポートをしていきたい。

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