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後出しジャンケン

期待していたことと違うことが起きると、後で怒ってしまう。子どもたちと接する時に、良くあることなんじゃないかなと思う。アメリカでバスケットボールのコーチやカウンセラーとして活躍するデニー・カイパーは、練習や試合の後で、「がっかりした。君たちにはもっとできる力があるはずだ」と叱咤激励するよりも、「君たちにはこんな理由でやり遂げる力があるから頑張ろう」と事前に期待値も含めたポジティブな話をした方が、後からネガティブな話をするよりも「はるかに人を動かす力がある」と語る。

「叱ることには依存性があるのでは」と問いかけている臨床心理士・公認心理師の村中直人さんも、事前にはアプローチせず、何か起きた後に叱ったり評価することを「後裁き」と呼び、教育的効果は期待できないとしている。

「良くあるのは“叱っちゃダメなの?褒めればいいの?”とおっしゃるが、それを私は“後裁き”と呼んでいる。そうではなく、そもそもその人ができるようになるためのお膳立て、準備というものをいかに組み立てることができていたかということが問われるということだ」。

ABEMA TIMES

子どもだけに限らず、大人でも「何を期待されているか」をはっきり伝えられなければ正確に感じ取ることは難しい。後出しジャンケンのように「思っていたのと違う、がっかりだ」なんて終わってから伝えるのではなく、子どもたちがどんなことができるか、どんな成長の可能性があるかなど、期待しているものがあるなら最初に伝えていきたいなと思う。子どもたちが、「後で怒られるからとりあえず~しておこう」なんて思うことなく、「成長すること」に矢印を向けられるようなサポートをしていきたい。

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