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道なき道を進む力

スケートボード堀米選手が五輪初代金メダリストになった。

小学生時代、「夢は世界一、もっと練習するためにスケボーの本場のアメリカに行きたい」と文集に書いていたそうだ。自分の小学生時代を振り返ると、周りの友達も堀米選手のように、大きな夢を語っていたと思う。卒業文集には、「世界一のサッカー選手になりたい。」「オリンピックに出たい。」など色々な夢が書かれていた。でもその夢を具体的にするために実際に行動していた人は自分自身も含め、周りにはいなかったように記憶している。

堀米選手も「アメリカに行きたい。」と記したものの、アメリカの大会に出場する方法がわからなかったそうだ。大きな夢を語っていても、その夢までの道を具体的にしていく力が無ければ、自分の周りの卒業文集の夢のように叶うことなく、その夢を忘れて過ごしていく。彼は、道の進み方がわからなければ、自身の映像を大会主催者に送ったり、現地の日本人スケーターに連絡を取るなどして大会に参加し、海外選手の自宅に泊まり込んで技術を磨いていく。もちろん才能もあったのだろうけど、夢を実現させるために道を自分自身で切り開いていく姿勢が、大きく成長していく力になったのだろうと思う。

子ども達にはきっと沢山の大きな夢がある。子ども達には見えない道でも、たとえその道を進んだことが無くても、沢山の経験を積んで、色々な人と出会っている大人なら、どの道がどこに繋がっているのか、どの人ならその道を進んでいくのに力になるかなどわかる部分もあると思う。子ども達が大きな夢を語った時に一緒に道を考えてあげられるような大人でありたい。

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