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成功すること

親として、子どもには成功して欲しいと思うのは当たり前だと思う。子どもが成功するために、子どもの成長に役立ちそうなことを探し、提供する。合格・不合格があるイベントでは、子どもが合格するためにサポートする。子どもが転びそうだったら、「気を付けて!」と声掛けをしたり、「そこは通らない方が良いんじゃない?」と問いかけたりする。「わが子が失敗する姿を見たい」なんていう人はほとんどいないと思う。

しかし、衛星ロケット打ち上げの成否についての研究で、成功と失敗のどちらが、その後のパフォーマンスを良くするかを分析したところ、失敗体験の方がその後のパフォーマンス向上に貢献していたそうだ。これは考えてみると、当然で、「成功した」ということは基本的に行動を見直したり、改善する必要が無いばかりか、成功しているのに、変更を加えたら、逆に失敗につながることもあり、「現状を変えよう」というインセンティブは生まれづらい。

反対に失敗すれば、なぜ失敗したかを考え、次はどうすれば成功に近づくかと、「現状を変える」ための行動をするはずだ。親が介入し、子どもに「失敗をしないように」働きかけることで、子どもたちから現状を変え、成長する機会を奪っていると思うと、子どもたちの日々の行動に対する見え方も変わってくるのではないか。

ロケット開発というのはとてつもない費用がかかる手抜きなど考えられないプロジェクトだと思う。開発に必要な予測や、計算は「成功」を目指して、その時点でのベストを尽くして行われるはずだ。マンガ「宇宙兄弟」で主人公が失敗に対して、『本気でやった場合に限るよ』『本気の失敗には価値がある』と言っていた。手を抜いて、ベストを尽くさなかった失敗だったら、前述の研究結果も違うものになると思う。子どもたちが「本気で失敗をする」機会を作れるようにしていきたい。

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